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by dozeutea

しろくまくん、ふねにのる

『Little Polar Bear しろくまくん、ふねにのる』を観ました。
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海外の絵本童話をProduction I.G(当時アイジータツノコ)が91年にOVA化したもの。
監督、背景原図は荒川真嗣さん。キャラクター設定、作画監督が湯浅政明さん。原画は湯浅さん、浦谷千恵さん、児山昌弘さんの3人。
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とにかくこの絵のまま動いていることにびっくり。しろくまラルスのタッチもちゃんと動いてました。登場するしろくまや猫のアウトラインもよく見ると線が途切れていて、ざわざわとした手ざわりがありそうな質感。『軌跡』によると、この前年に制作された『しろくまくん、どこへ』でもタッチを生かすために動画で苦労したとのこと。それから絵はほとんど実線とタッチだけで動かしていて単色のため、色面積の変化がめったにありませんでした。途中登場する猫のお腹くらいかな。
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雲も実線で動く。
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波や水のゆらぎも実線で表現。現在の日本のアニメではこういう水はめったに見ないので、画面だけだと海外の作品のような印象を持ちました。下は前半で派手だったところ。
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この後、網で魚群が引き上げられるところも凄かった。
作監、原画を湯浅政明さんが担当していますが、おなじみの独特なパースやサイケデリックな表現は出てきませんでした。『キテレツ大百科』などの参加回を見てもどこを担当されているのかも全然見当がつかないし、この時期はまだバリバリ個性的な作画をしているというわけではなかったのでしょうか。(それを期待してこの作品を観たわけではないけれど)

全体を通して、本当に絵本が動いているような画面でした。背景の色の淡さも好みでした。テンポもゆったりとした優しい雰囲気がよく出ていたと思います。そのせいか、最初に見ている途中で寝てしまいました・・・。

湯浅さんは現在監督作品が絶賛放送中、浦谷さんが作監・画面構成をつとめた『マイマイ新子と千年の魔法』のDVDの発売も決定しましたし、『ストレンヂア』のコメンタリーで児山さんの作画が絶賛されているのを聴いたばかりだったので、自分にはなかなかタイムリーでした。『どこへ』も観る機会があれば観てみたい。
そういえば荒川監督、湯浅監督、浦谷監督の作品はどれも質感にこだわっているような作品ばかり。
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by dozeutea | 2010-05-12 22:42 | アニメ