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by dozeutea

『若手アニメーター育成プロジェクト』

先日、『若手アニメーター育成プロジェクト』を観てきました!
佐藤雅弘さんや黄瀬和哉さんがメインスタッフで、というのでとても楽しみにしていました。
4本それぞれが25分程度のTVアニメサイズ、スタッフクレジットの出し方も様々。

「キズナ一撃」
デザインといいゆるくて荒めの線といい、『マインドゲーム』。
キャラクターのデザインは、目の周りをほんの一部だけ色トレスにしてあと実線で囲っていて、パッと見ると『ノエイン』のような感じにも見えました。肘の骨をしっかり描いてあったり、ひじ関節をくびれさせて腕を大きめしていて、腕の動いたときの存在感が強く目に残るデザイン。でも肘は立体的に描いている方とそうでない方がいたかな。
冒頭からアクションたくさん。原画で最初にクレジットされている3人以外の方もアクション描いていたのでしょうか、動かし方のバリエーションが多くあったように見えました。
佐藤雅弘さんは後半の決勝のアクションを42~3カット。カット割が細かいところも多かったのでカット数を数え間違ってるかも。デフォルメの強いデザインで佐藤さんに合っているように感じました。
個人的には、頭身の高いデザインを低くして描いたり、頭身の低いデザインを立体的に描いたりする佐藤さんが好きなので、絵としては、合いすぎてしまっている感じがして・・・贅沢なこと言ってますが・・・・。衣服の関節部分をまきつくようにくびれさせて描くのはストレンヂア以降出てきた特徴かな。手のひらがカメラの方に向いているときに指を細く描くことも最近増えている印象が。握っているときの手は相変わらずすごい形になっていましたが(笑) ざっくりとした線が基本な作品だけに、違和感あんまりなくてなんだか寂しい・・・
高めの位置からの広角レンズで対峙しているカットはいかにも佐藤さんって感じで思わずにやり。相変わらず頭部への攻撃は凶悪。汁。PANの付け方も力の向かう方向に合わせて大きく振る感じ。細かいカット割りと大きなブラーは観客側の目が追いついていない感じも出ていました。
前半の煮物を作って食べるシーン数カット、セル描きでぐつぐつ煮込まれている根菜がおいしそう。ここのお箸を持つ手が『カラフル』と同じような五本指の先でつまむような持ち方になっていました。
あとは各所に挿入されるパロディシーン。美少女のライブシーンや宇宙でのメカ戦闘がいずれも絵に合った動かし方やエフェクトやっていて面白かったです。
ギャグの後、次のカットに変わるまでちょっとだけ間のあるカットが多かったのですが、これは突っ込み待ちの間?そういうテンポやノリもそうだったけど、ギャグでのイメージカットなんかも『クレヨンしんちゃん』の劇場版ぽかったかなあ。ゴツい男がいっぱい出てくるのもそんな感じか。気楽に見られる、って言えば聞こえはいいけど、本当にどうでもいい話し・・・(苦笑)


「おぢいさんのランプ」
非常に上品で丁寧で抜群の完成度。もうなんというか、「大人げない!!」という感じ。
カットの切り替えのタイミング早くて、カット頭も動きの途中から始まるような形になっているところが多かった印象。無理矢理途中でバッサリカットを変えているとかいうのではなく、台詞や流れに複数カットで対応している感じ。滝口さんの演出って全然印象にないから監督の色なのかは全然わからない・・・。
芝居は2コマ中心で動画もかなり丁寧。
横堀久雄さんがどこのあたりを描いているか全然わからなかった・・・・。極端なレンズパースがつくようなシーンがあるわけでもなかったし。そういう点でも大人に作画が作品に徹している感じがしました。


「万能野菜ニンニンマン」
スタドラのワコの少女時代のエピソードかと思った・・・・
手・指や腕を曲げたときの肘にできる皺や、布や髪の曲線のボリュームの持たせ方・影が膨らみを支えるように細く入ってプリッとしていて『けいおん』っぽい。横顔も『デジモンアドベンチャー』みたいな感じだし、今風なデザイン。堀口さん、じゃなくて『けいおん!』ぽい。吉原正行さんのデザインだと思うと意外な感じが大きかった。前から思っているのですが、PAはこういう頭身低いデザインが合っていると思う・・・。『レイトン教授』あたりをTVシリーズでやってくれると嬉しいんだけども。
室内での広角レンズや登校シーンでの超望遠など、レンズ効果はかなり極端にいれてあるんですが、いずれも人物の目線に近い位置に置いてあって、広角俯瞰による盗撮レイアウト、みたいになっているところはあまりないように感じました。そういう難しい構図が多い中で、キャラがしっかり背景に乗って動いているのもすごかった。
既に自社作品等で原画経験のある方々は結構いた形なのかな、まだ全然特徴つかめてないです・・・・。冒頭のシーンは短く円軌道に動いてパカっとさせる感じ、川面恒介さんかと思ったけど、作監だけで原画はやってないんですよね・・・うぐぐ・・・。


「たんすわらし」
黄瀬さんの初監督作!!これもすごくよくまとまっていてよかった。
大人の女性が主役というのも黄瀬さんらしい(笑)
これぞまさに若手中心の作品。つい最近まで動画だった方々が原画に上がってこれが出来るって凄すぎる・・・・去年一昨年原画に上がった方々もめちゃくちゃ上手い(戦国BASARA弐や君に届け2期の自社スタッフのレベルの高さ!)し、IGの層の厚さをまざまざと見せつけられた印象です。
デザインは皺や影もさっぱりしていて海谷さんらしい感じ。頭部が大きなデザインでしたが、それを立体的に動かして(パースもばっちりつけて)完璧に振り向かせていたりして感動。これだけシンプルなのに絵の上手さがはっきりわかるのもすごかった。
ED原画黄瀬さん。こういうデフォルメの強い丸っこいキャラもすごくうまい。体重移動させるときの頭の軌道がいかにも。エピローグの電話シーンも黄瀬さんじゃないかな。影の入れ方が全然違う。


DVD化されないと困る・・・是非お願いします。
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by dozeutea | 2011-03-19 00:36 | アニメ