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by dozeutea

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黒子のバスケOP2

『黒子のバスケ』OP2、黄瀬和哉さんのコンテ演出一人原画、良かったです。
ことごとく難しいカメラ位置を選択するストイックさ、そして手の影の美しさ。
OP前半の黒子と火神が二人でロードワークをしているカットで、黒子は常に火神の影の中に脚を着いていて常に火神の影で在り続け、一つの影の柱になる。影という要素をアニメートの中で演出的に生かす、黄瀬さんらしさが出ているカットになっていると思います。OPのはじめでも二人をオーバーラップさせて見せているので、その形を替えての反復はサラッと混ぜておく程度なのがニクい。
動きとしては監督がしゃがむカット、影移動を見せたい身体のパーツ(脚)とそれ以外のパーツ(腕など)で明らかに影の付け方が違っていて、画面になったときの見る側への伝達率に対してまで意識的で計算されているのが見えます。
あとは各キャラがことごとくボールを画面上にフレームアウトさせていますが、例外として監督はボールを下に落とし(監督=「転がす」役だから?笑)、そして黒子だけがボールを横に移動させる、というキャラの役割の違いを見せています。キャラとゴールが同じフレーム内に描かれることはなく(例外として黒子の1カットのみBGに映っている)、画面上部には月や太陽が描かれていて、ゴール=目指す先がはるか高い場所にあるという意味を込めているようにも見えます(最初の黄瀬緑間青峰のカットでカットの最後に天井の照明を映しこませているのも重なりますね)。唯一BGに描かれている黒子のカットもゴールに対して背中を向け続けており、フレーム外のゴールをまっすぐ見据える他のキャラとの立場の違い、そしてゴールの意味合い(目指す先)の違いまで含ませているようにも見えました。黒子が登場しているカットに横PANや横方向へのスライドが多く使われているのも、彼の指向が上では無く横であるという差異化をはかっているように見えます。

最近TVでも劇場でも黄瀬さんの仕事をたくさん見ることができて嬉しい限りです。
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by dozeutea | 2012-07-27 18:57 | アニメ