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2020年 模索中


by shin_iri

DARKER THAN BLACK‐流星の双子‐#10

感想をいくらか。
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9話に続いて監督コンテ回でしたが、結構印象変わるものです。



まず作画で印象的だったのはBパートのアクション。
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崩したフォルムで鋭角的なシルエットが特徴的。黒と霧原を一まとめにして形を作ってます。
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このカットは黒のコートの使い方がカッコいい。大きなマント、コート等は動きの軌跡も作れるし、覆いかぶさるような相対的な存在感の優位性も出る。
上の画像の黒の攻撃前は武器・黒の腕・攻撃目標・コートが横で一直線。攻撃コースを予め見せてからコンタクト。攻撃命中後の下の画像では、武器・コート・しっぽ・命中ポイントが横一文字。インパクトの軌跡をシルエットで強調しています。横に伸びたコートが攻撃の鮮やかさを彩ってますね。
本当は画像に線を引ければいいのですが、そのうち出来れば・・・・。
ここはどなたの担当なんでしょうか? 皆目見当もつかない。

この回は人物の「視線」に注目すると面白いんじゃないかと思います。特に蘇芳。
母親を必死に見ても母親からはちゃんと見てもらえない。その後しばらくは視線の先にあるものがはっきり描かれない。車内で霧原が視線を向けると視線を逸らしてしまう。自分の目で確かめようとした水族館はその痕跡もなく、視線の先に来るべきものは存在しなかった。
そして初めて両目で見定めるのは肉まん。肉まんをもらって初めて霧原と目を合わせる。この時の蘇芳にとっての手の届く「事実」っていうのは食べ物(とジュライ)くらいしかない。
母親と霧原の会話中も蘇芳の視線はぼんやりしたまま、視線の先は描かれないまま。その後マンションの外で霧原と目を合わせるが、まだ見定める目ではない。
視線の先が描かれないっていうのはOPと同じですね。
それで最後にしっかり見定めるのは黒(一番上の画像)。その後の黒は蘇芳の目から見たものなのかどうかはちょっとわからないですが、見て・見られてがこの回で一番はっきり描かれているシーンでした。
うー、蘇芳にとって、現実とは何よりも「見えるもの」ということなのかな?

そういえば、一連の回想中、マオの語りで進められてマオの主観(主観アングルのカットもあった)であったのが、親子のいる部屋に入ったところから急に蘇芳の母の主観(主観アングルのカットも複数)になったのは面白かったです。ここでは母親が蘇芳のことを真正面から見ているのが、車内での向き合い方と対照的。

Cパートラストで街の人々の視線が「月」に集められていく(「月見」)シーンと合わせて、「視線の先にあるもの」の描き方が印象的な回でした。
もちろん「名前を呼ぶ」ということも。


おまけ。今回の鎮目と霧原。
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霧原は目を合わせてくれませんでした。


残り2話。期待して待ちます。
ああ、もうちょっとマシな文章を書きたいのですが、ちっとも上達しない・・・・。

コートについては「フォロースルー」って書けばよかったかも。
by dozeutea | 2009-12-13 22:28 | アニメ