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2020年 模索中


by shin_iri

2015年に買った本①

久しぶりの更新。毎月更新が目標とは何だったのか。
今年買ったアニメ関係の本から印象に残ったものを紹介。
『ブレンパワード スパイラルブック』
99年放送当時に出版されたものの復刊。アニメムックでは少数派にあたる(印象がある)批評・分析的な切り口から書かれており、「私はこの作品をこう見たのだ!」という力強い踏込み。当時エヴァの考察本が多く出るなど、批評的な本を出しやすかったの時代性もあるのかもしれませんね。
キャラクター紹介も企画案解説もキャスト・スタッフインタビューも全て一貫して「富野監督「を」語る・理解する」というスタンスで書かれており、さらに最後には絵コンテを題材に「富野映像鑑賞講座」(6p)まで。富野監督の周りをスパイラルしていく本になっちゃってるのが面白かったです。重田敦司さんのインタビューも貴重。

『錦織敦史アニメーションワークス Telegenic!』
中~小サイズで大量の点数が収録されており、じっくり一枚の線を味わうというよりペラペラペラペラとめくっていって絵に囲まれる楽しさを味わうタイプの画集。版権、設定、原画、ラフだけでなく、コンテ、落書き、さらには文字まで取り上げているのが作画ファンにとって嬉しいところ。

『バケモノの子 ART BOOK』
野崎透さんの編集によるスペシャルな本。『風立ちぬ』のロマンアルバムからアニメーターごとにインタビュー+レイアウト・原画を紹介する形になり、この本ではより多くのアニメーターを取り上げ、約60ページを割いている。レイアウトを多く取り上げることよりも、美術・背景の章、原画の章とはっきりわかれるようになりました。美術スタッフにもアンケートをとり、その意図、効果などに迫っていて、構図よりも被写体・光・色などに比重が寄ってきている印象ですね。CGメイキングも各工程でどのように画面が組み上がっていくのか、同じフレームで順番に紹介しているので、それぞれの工程の役割がわかりやすくて面白いです。おすすめ。
by dozeutea | 2015-12-31 23:56 | アニメ